見方・注釈

見方

現場での作業時間

10分単位で書いています。
休憩所から現場に向かった時間、現場から休憩所の戻ってきた時間を記しています。
また、時間を見る時間も状況によってまちまちです。

人名と企業名

一部の東電社員以外の人は仮名です。
元請け会社と下請け会社は全て仮名です。

注釈と略称

1F 
福島原子力発電所。

東電
東京電力。

APD
警報付きポケット線量計。作業した1日の被ばく線量を測る線量計。設定した値の1/5ごとにアラームが鳴る。

GB 
ガラスバッジ。1か月の被ばく線量を測る線量計。

リストバッジ 
手首に着ける個人線量計。汚染水を扱う作業などがある際に、利き手側に着ける。開進総建で作業員として働いていた時に使った。

リングバッジ 
指輪の形をしている個人線量計。汚染水を扱う作業などがある際に、利き手の指に着ける。放管として働ていた時はこっちだった。

WBC 
ホールボディカウンター。内部被ばくを測る装置。1Fの作業員などは3か月以内ごとに受ける。

登録センター(旧登録センター) 
休憩所の1つ。震災前に従事者の登録を行なっていた建物。

MM
作業前に行なう打合せ。モーニングミーティングの略。

EM 
作業後に行なう打合せ。イブニングミーティングかエンドミーティングの略のようだ。

事例検討会
労働災害の事例が書かれた資料を数人で見て、危険を見つけ出し、その対策を考え、書類に書くこと。

アノラック 
タイベックの上に着る物。水が浸み込まないが、夏場だとかなり暑い。

透湿性防水スーツ 
タイベックの上に着る物。水が多いと浸み込んでしまう。アノラックよりは暑くない。

カッパ 
アノラックと透湿性防水スーツを総称してカッパと呼ばれている。

放管時代(磯浦電気)

放射線管理員(放管) 
放管には現場放管と事務放管の2種類ある。

現場放管
作業員や監督などの被ばく低減と身体汚染防止、現場の汚染拡大防止を図るのが主な仕事。放射線管理記録や放射線管理の計画書などの書類作成も担う。

事務放管
原発で働く作業員などの被ばく線量を管理したり、登録や解除の手続きなどを行なう放管。事務所での仕事が主で、現場に行くことは少ない。

広野加工場 
広野町にある磯浦電気の加工場。磯浦電気の放管として働いていた時は、ここに自分の車をとめて、1次受けの車に乗り換えて1Fに行くことが多かった。

スーパーサマータイム 
暑さ対策のために少しでも涼しい夜間に作業していた。21時から全体朝礼が始まっていた。実質夜勤だ。

放射線取扱主任者 
放管の資格は放射線取扱主任者だけだと言ってもいいので、その価値は大きい。国家資格で1種と2種がある。

体表面モニタ 
入退域管理棟や登録センターに設置してある放射性物質による身体の汚染を確認する装置。体表面汚染モニタやゲートモニターなどと呼ばれることもある。

サーベイ
環境、人、物の線量測定、表面の汚染確認、空気中の放射能濃度測定をすること。

ルーチンサーベイ 
定期的に、建屋内や屋外で放射線当量率や空気中の放射能濃度を測ったり、床面などの汚染確認をすること。測定は毎回決まった位置で行なう。

事前身体サーベイ 
磯浦電気では、登録センターに設置されている体表面モニタに入る前に、放管が汚染しそうな作業をした人の体や下着の表面のサーベイをしている。これを『事前サーベイ』とか『身体サーベイ』と呼んでいた(このブログでは、わかりやすいように『事前身体サーベイ』と呼ぶことにします)。

鼻スミア 
鼻に綿棒を入れて、鼻の中が汚染していないかを測る方法。

CPM(カウントパーミニッツ) 
測定器が1分あたりに計測した放射線の数。

スミアろ紙 
物の表面の汚染の程度を測定するのに用いる紙。対象物の表面を擦って使う。その擦ることを放管の間では「スミアをとる」と言っていた。擦ったスミアろ紙をGM管で測れば、擦った所(表面)の汚染の程度がわかる。スミアろ紙を使って

直接法 
GM管の窓を対象物の表面に近づけて、汚染の程度を測る方法。

間接法 
スミアろ紙などを使って、汚染の程度を測る方法。

バックグラウンド
周りの線量やcpmと同じ値のこと。汚染確認でバックグランドと言った場合は、鉛ボックス内などで遮蔽されたの値(cpm)を指すことが多い(鉛ボックス内は遮蔽されているので、cpmが低くなる)。

オフラインAPD
通常身に着けるAPDとは、別に身に着けるAPD。通常のものよりも設定値を低くすることにより、線量が高い現場での作業でも、通常のものをパンク(鳴動)させずに済む。入域処理をしないので、オフラインと呼ばれている。

局所排気装置 
塵状(ダスト)の放射性物質を空気中から集めて、きれいな空気にして出す機械。

ダストサンプラー 
周りの空気を吸引する機械。吸引口にろ紙を取付けて吸引すると、空気中の放射性物質(ダスト)がろ紙に集まるので、そのろ紙をGM管で測れば、空気中の放射能濃度がわかる。

ハウス 
設備や配管を養生シートなどで覆ったものとその空間。骨組みにはスキッドを利用したり、足場材などを使う。ハウスを作るのは、点検手入れ作業時に塵状の放射性物質を周りに広めないためだ。

点検ハウス
取外した配管や機器を点検手入れするハウス。足場材で出来た骨組みにシートを取付けられている。参照 福島第一原子力発電所現地確認報告書 2P写真1

線量表示
現場の線量を作業員や監督などに知らせるための表示物。作業員などは基本的に放射線測定器(サーベイメータ)を持っていないので、線量表示を見て、現場の線量を確認する。

スキッド 
設備や機器を囲んでいる枠。

HIC(高性能容器)
アルプスで汚染水を処理する過程で生じる廃棄物(使用済みの吸着材とスラリー)を収納する容器。

残メディア作業
吸着塔は汚染水に含まれている放射性物質を吸着し、汚染水を処理する設備で、それには活性炭や樹脂などの「吸着材」を用いる。その吸着材は吸着塔の内部にこびり付くので、取り除く必要があった。吸着材はメディアとも呼ばれていたので、その作業は「残メディア」とか「残メディア作業」と呼ばれている。

マスリン 
除染に使う不織布。クイックルワイパーを大きくしたようなものに取付けて使う場合もある。

フラッシング 
配管や機器の内部に水を流して、洗浄すること。

RSTスーツ 
β線による被ばくを低減させるスーツ。ウエットスーツのような見た目をしている。参考:タンク建設進捗状況13Pβ遮蔽スーツ

放射線管理記録
作業件名、作業内容、測定日時、測定場所、使用した防護装備、使用した測定器、空間や対象物の線量(線量当量率)、床面や対象物表面などの汚染の程度(表面汚染密度)、空気中に含まれる放射性物質の程度(空気中放射能濃度)などが記された書類。「データ」と呼ぶ放管も多い。

配管の点検手入れ作業の場合は、作業前、取外し時、取付け後(作業後)に測定する必要がある。

企業棟(磯浦電気) 
事故が起きる前は、主に打合せや書類作成など現場以外の仕事で使われていた建物。現在は、主に資機材や道工具を置いたり、資機材を加工する場所として使われている。入退域管理棟と登録センターの間にある。

勉強会 
講師がカッパの脱がせ方など放射線管理に関わることをテーマに講義したり、新聞に放射線管理が関わる記事があったら、それを話していた。講師は、福島地区の放管の責任者(トップ)やそれに近い人が務めている。

多核種除去設備(アルプス)

汚染水を処理する設備。「advanced liquid processing system」の頭文字を取ってアルプスと呼ばれている。
「既設アルプス」最初に作られたアルプス。
「増設アルプス」2番目に作られたアルプス。
「高性能アルプス」最も新しいアルプス。
既設アルプスと増設アルプスには、クロスフローフィルタなどの前処理設備と吸着塔などの多核種除去装置がある。

作業員時代

OK作業員 
元請けがOUAで、1次請けが開進総建の下請け作業員。

OK工事 
元請けがOUAで、1次請けが開進総建の工事。

横管 
立管から堰の外までの配管で、少しだけ勾配がついている配管。
   
立管 
垂直に取付けてある配管。

Y管 
アルファベット小文字の『u』の字のような形に加工してある配管。

排水管 
堰の外に垂直に設置する配管。

水切り 
配管を伝う雨水を落とすための薄い金属の板。

メガフロート 
人工の浮島。汚染水を貯めるために1Fに運ばれてきた。

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