2014年4月4日 金曜日 車での入域

 初めて、正門から車で1F構内に入った。入る時は基本的に「1台の車に1人」。つまり運転手だけ。誰かに教わりながら入ることは出来ないので、事前にそのやり方を三浦さんに教わっていた。

 まず、三浦さんと一緒に車で入退域管理棟の南側にある駐車場に行き、車を止める。入退域管理棟の南側のドアから中に入ると、そこには全面マスクなどの装備が配備されていた。そこから、全面マスク、不織布マスク、靴カバー、綿手袋を取る。全面マスクはレジ袋に入れ、他のものは着装する。

 一人で車に乗り込み、正門の手前まで行き、警備員の指示に従って停車し、エンジンを止める。
 正門に向かって、右側に小屋があるので、そこに入りAPDを借りる。APDは、いつも使っている青いパナソニック製のものではなく、ピンク色の富士電機製のものだった。入域処理をして、小屋を出る。
 小屋の近くで警備員にAPDや持ち物の確認を受け、小屋の近くにある機械の前に行く。その機械に作業者証をかざし、暗証番号を打つ。
 車に戻り、正門を通る。
 初めてだったが、思ったより難しくはなかった。

 今日もタンクの雨どい取付け工事に割振られた。だが、雨が強かったので通常の作業は中止になり、パトロールのみを行なうことになった。
 OUAの監督の白沢さん、伊達建設の朝倉さんとB、G4北・南タンクエリアの確認をする。パトロールをしていると、OUAの監督の志田さんが来て「線量あるんだよね」と私に尋ねた。「はい」と答えると、彼は白沢さんに「H6に連れてきますんで」と言った。
 志田さんに養生テープを持って来るように指示されたので、G4南タンクエリアの仮置き場から、5巻き持って来て車に積む。H6タンクエリアに着くと、彼の指示で排水管の出口を塞いだ。おそらく今日は雨が強いので、その対策だろう。2月に起きたトラブルはまだ尾を引いていた。そこを塞ぐのにブチルテープと養生テープを使用した。

 普通は車を構内に入れた人が、構外に出していた。
 まず車両サーベイを行なう場所に向かう。その手前の道路には車が並んでいた。車両サーベイを待っている車だ。最前列まで来ると、係の人が番号を示したので、その番号のサーベイ場まで車を動かす。

福島第一原子力発電所体表面モニタ通過記録

 そこには自動で車両サーベイをする機械があった。その機械は、車の洗車機のように動いて、車両の側面をサーベイした。
 それが終わると少し前進して、車を止め、車を下りる。係の人に「汚染検査申請書」を渡し、初めて車両サーベイを受けると伝えると、その人は親切に教えてくれた。
 体表面モニタがある場所に移動し、身体サーベイを受け、機械から「福島第一原子力発電所体表面モニタ通過記録」と書かれた紙が出てきたので受取る。車がある所に戻り、それを係の人に見せる。
 車のサーベイが終わると、靴カバーを外しながら車に乗る。靴カバーは汚れているものとして扱われるので、サーベイした後で車内にそれが触れてしまうと、サーベイした意味がなくなってしまうからだ。
 車に乗り、係りの人に靴カバーと綿手袋を渡し、ハンコが押してある「汚染検査申請書」を受取る。係の人に指示された番号の出口から出て、正門に向う。

汚染検査確認書 2014年4月28日のもの

 正門の手前で、その申請書と全面マスクを渡す。少しすると、半分に切られた紙を渡される。その紙は、ハンコが押してある「汚染検査確認書」だ。
 正門前に進み、そこで作業者証を警備員に渡す。その警備員は確認し、機械にかざしていた。
 正門を過ぎ、APDを借りた小屋の前で車を止める。中にいた係の人が虫取りに使うような網を運転席のドアの近くに伸ばしてきたので、その網にAPDを入れる。少し待っていると。被ばく線量が書かれた紙が入った網を伸ばしてきたので、その紙を受取る。
 出る時は入る時に比べて難しかったが、後数回やれば覚えるだろう。

 午後3時20分ごろ終業。雨のためかだいぶ早く終わった。

被ばく線量 0.04mSv
現場での作業時間 不確認※~午後0時20分
※時間を見る余裕がなかったので確認出来ず。おそらく午前9時から10時の間。

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