2015年6月22日 月曜日 放射線管理員として初めての仕事

 3時20分ごろ、家を出て広野町にある磯浦電気の加工場(以下、広野加工場)に自分の車で向かった。この加工場は資機材や機器などを加工したり、その加工した物や資機材を置いておく場所だ。

 4時20分ごろ、自分の車を広野加工場にとめ、1次請け(IRS)の車に他の放管と乗り合わせ、1Fに向かう。

 1Fに着くと、構外のバス乗り場に行き、そこで5時から放射線管理員(以下、放管)の打合せを行なう。

 5時30分からは磯浦電気が使っている構外の休憩所で、磯浦電気の監督、放管、作業員を含めた全体の朝礼と打合せを行なう。それらが終わり、構内(管理区域)に入域するころには6時20分ごろになっていた。OUAに比べて、だいぶ打合せの時間が長い。

 磯浦電気が主に使っている休憩所は登録センターだった。作業員の時もよく使っていたので、ここには慣れていた。

 作業員が現場に行く前に、全面マスクとタイベックの間を養生テープで目張りする。ダスト(塵)状の放射性物質が入るのを防ぐためだ。他の放管に教わりながら行なったのだが、これがなかなか難しい。慣れるまで時間がかかりそうだ。

 7時50分ごろ、登録センターを出て、多核種除去設備の1つである既設アルプスに向かった。多核種除去設備は汚染水の処理をする設備で、「advanced liquid processing system」の頭文字を取ってアルプスと呼ばれている。1Fにはアルプスが3つあり、一番最初に作られたものは「既設アルプス」と呼ばれていた。

 既設アルプスに入るのは初めてだ。機器や設備がたくさん設置されている。それらを明神サービスの森岡さんが設備や機器の説明をしてくれた。磯浦電気の放管は設備ごとにグループがあり、各グループにはリーダーとサブリーダーがいる。森岡さんは、アルプスグループのリーダーだ。森岡さんは中肉中背で、精力的に仕事をしていく感じの放管だ。おそらく40歳前後だろう。

 同時にアルプス内の決まった位置で、放射線量と空気中の放射能濃度を測り、床面などの汚染確認を行なう。これを放管の間では、「ルーチンサーベイ」と言っていた。

 登録センターに戻り、昼食を終えると、ルーチンサーベイの結果をパソコンに入力し、記録を作った。

 13時50分ごろ、退域して構外の休憩所に向かう。そこでの点呼が終わると、広野町加工場に向かった。着いたころには15時になっていた。初日だったこともあり、かなり疲れた。

被ばく線量 0.1mSv
現場での作業時間 7時50分~10時20分

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