１１時から東電のお偉方がアルプスのパトロールに来ると言うので、それに合わせて現場に行く手筈だったが、１０時２０分ごろにはそれが終わっていたようだ。連絡体制はどうなっているのだろうか。
アルプスでゴミの線量測定などをしていると、作業員が建屋の中に足場板を入れようとしていた。
「（足場板は）汚染してるかも」
アルプスグループでサブリーダーをしている野上さんが指摘した。汚染の程度を確かめるために、そこにいた数人の放管は、それをサーベイすることになった。
野上さんは、背が高めで痩せ型の勝気な感じの放管だ。おそらく３０歳くらいだろう。明神サービスに所属している。
足場板は汚染していた。最も酷いものでは２０，０００ｃｐｍ※もある。汚染の可能性に気が付いた野上さんは、さすがだと感心した。
汚染しているものを水で濡らしたキムタオルで拭くと、１，０００～４，０００ｃｐｍまで落ちた。ちょっと手間をかけるだけでだいぶ違う。良いことを学んだ。
１５時２０分ごろ終業。
被ばく線量 ０．０１mSv
現場での作業時間 １０：５０～１３：１０
※ｃｐｍ（カウントパーミニッツ）測定器が１分あたりに計測した放射線の数
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