2015年7月7日 火曜日 原始的な作業

 今日もアルプスの点検手入れ工事に割振られた。

 吸着塔と循環タンクの配管の点検手入れの放射線管理を行なう。吸着塔は活性炭や樹脂などの『吸着材』を用いて、汚染水に含まれている放射性物質を吸着し、汚染水を処理する設備だ。その吸着材は吸着塔の内部にこびり付くので、それを取り除く必要がある。吸着材はメディアとも呼ばれていたので、その作業は『残メディア』とか『残メディア作業』と呼ばれていた。

 その残メディア作業が行なわれている現場の作業を見て、唖然とした。作業員達は吸着塔の上に上り、点検口から棒を突っ込んで、突いている。森岡さんから「原始的に金属の棒で突いて落とす」と聞かされていたが、想像を超えていた。東電は英知を集結させると言っているが、目の前で行なわれている原始的な作業を見ていると、情けなくなった。英知を集めて、近代的で被ばくを低減出来るやり方にして欲しい。

 15時10分ごろ終業。

被ばく線量 γ線:0.06mSv β線:0.1mSv
現場での作業時間 5:20~8:30

吸着塔 参考
多核種除去設備に関する補足説明資料 平成25年2月1日 東京電力株式会社
多核種除去設備等処理水の性状について 2018年10月1日 東京電力ホールディングス株式会社

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