2015年7月8日 水曜日 狭い場所での作業

 今日も既設アルプスの点検手入れ工事に割振られた。

 クロスフローフィルター1の点検手入れ作業があったので、その放射線管理を行なう。汚染水は主に吸着塔で処理されるが、その前にα核種、コバルト、マンガンなどを取り除く。その取り除く設備の一部がクロスフローフィルタ1だ。

 放管メンバーは、金村テクノの黒田さんと私の2人。金村テクノは放管を派遣している2次請け会社だ。
黒田さんは、中背で痩せ型の陰湿そうな感じの放管だ。おそらく20代後半だろう。

 クロスフローフィルター1は長さ、幅、高さがいずれも数メートルはある大きな金属の枠の中に設置されている。その枠はスキッドと呼ばれていた。そのスキッド内には、クロスフローフィルター以外にも機器や配管がいくつも設置されていて、それらの間隔はかなり狭い。作業員は移動するだけで大変そうだった。

 被ばくの低減には距離を取るのが基本なのだが、狭い場所での作業ではそれが出来ない。点検手入れのことを考慮して、設計されているのか疑問だ。あとで班長に聞くと、γ線で0.47mSv被ばくしたと言っていた。

 黒田さんから「今日は通しでやるから、どんなことやるか見てて」と言われたので、この日はスミアろ紙の測定など補助的なことしかしなかった。

 定時の午後3時ごろ終業。

被ばく線量 0.07mSv
現場での作業時間 8:00~11:20

クロスフローフィルター1 参考
化学工学会シンポジウム 福島原発事故復興促進への化学工学の寄与 福島第一原子力発電所汚染水処理の概要と今後の取組
P17~19 

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