2015年7月15日 水曜日 熱中症で倒れた作業員

 以前の時間帯に戻ったので、3時から放管打合せを行なう。既設アルプスの点検手入れ工事に割振られた。

 循環タンク※の配管の点検手入れ作業があるので、その放射線管理を行なう。放管メンバーは、中山工業の足立さんと私の2人。中山工業は監督、品質管理員(品管)、放管を派遣している会社で、放管は3次請けだ。 足立さんは中背で小太りの面白い放管だ。歳は私(35歳)と同じくらいだろう。

 測定器を取りに、アルプス内の放管資材が置いてある所に向かっていると、途中で作業員に呼び止められた。その作業員は60歳以上と思われる作業員(以下、Aさん)で、脇には太った作業員(以下、Bさん)がいた。

 Aさんから、Bさんの透湿性防水スーツを切って欲しい、と頼まれた。アルプスの出入口付近で、Aさんがバケツを逆さにして、Bさんを座らせる。どうやらBさんは具合が悪いようだ。透湿性防水スーツを切りやすいように、足を上げてもらったのだが、それもきつそうな感じだ。今日はかなり暑いので熱中症になっているのかもしれない。脱がしながらそう思った。

 脱がし終えると、Aさんが「座って待ってて、車を持ってくるから」と言って、アルプスの外に出て行った。脱がしたものを片付けていると、Bさんが外に向かって歩き出す。危ないので彼に近づこうとすると、足がガクガクと震えて、足から崩れ落ちるように後ろに倒れた。その直後に、他の作業員達が来て、Bさんを助けた。

 作業が終わって、既設アルプスから登録センターに戻ると、監督にその状況を聞かれたのでありのままに答える。あとで聞いた話では、前の日の酒が残っていたので、熱中症になったようだ。磯浦電気では、他にも熱中症で具合が悪くなった作業員がいたとも聞いた。鋳物工場で働いていたこともあり、暑さには強いが熱中症には気を付けようと思った。

 12時40分ごろ終業。いつもより少しだけ早い。

被ばく線量 0.02mSv
現場での作業時間 8:30~10:50

※汚染水は主に吸着塔で処理されるが、その前にα核種、コバルト、マンガンなどを取り除く。その取り除く設備の一部が循環タンクだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました