2015年7月23日 木曜日 座り込む作業員

 今日も既設アルプスの点検手入れ工事に割振られた。

 香川さんと一緒に、残メディア作業の放射線管理を行なう。この作業では吸着塔上部の点検口を開放し、そこから液体を入れたり、棒を突っ込んで内部に残ったメディア(吸着材)を突いたりする。その際に、放射性物質(ダスト)が舞い上がってしまう。それがアルプス建屋内に広がると広範囲が汚染してしまうので、それを防ぐために吸着塔の上には『ハウス』が設置されている。ハウス※1の骨組みは足場材で出来ていて、そこにシートを取付けてある。局所排気装置※2も設置されていて、作業時には稼働させる。

※1 ハウス参照写真
半透明とピンクのシートが取付けてあるのがハウス(場所は増設アルプス)

※2 局所排気装置
吸気口付近の空気を吸い込み、フィルターで放射性物質を捕集する機械。空気中の放射性物質が広がるのを抑えることが出来る。

 私がハウスの中にいて、香川さんには外で補助をしてもらった。ただでさえ暑いのに、シートに覆われているので余計に暑い。局所排気装置を動かすための発電機は、シートの中に置かれているので、さらに暑くなった。

 作業をしていると、ハウスの中にいた作業員や監督はだんだんと座り込むようになった。私は体をあまり動かしていないが、それでもきつかった。現場では水分補給出来ないせいだろうか。少しクラクラした。

 作業が終わり、作業員のカッパを脱がしていると、3回も同じミスをした。まずヘルメットを脱いでもらう必要があるのだが、そうしないままカッパを切ってしまった。暑さで頭が回っていないせいだ。普段は、なにも言わなくてもヘルメットを脱いでくれる作業員が多いのだが、今日はそうではない。もしかしたら作業員も頭が回っていなかったのかもしれない。

 13時30分ごろ終業。

被ばく線量 0.04mSv
現場での作業時間 5:20~8:20

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