今日もアルプスの点検手入れ工事に割振られた。
供給ポンプエリアの除染作業があったので、その放射線管理を行なう。放管のメンバーは桑原さんと私の2人。
昨日、硝酸が入った容器が破裂したので、床面や機器には硝酸が付いている。作業員はそれを拭き取っていた。監督は磯浦電気の上の人間に、その破裂のことを報告しなかったようだが、問題ないのだろうか。
私と桑原さんで供給ポンプエリアの線量を測っていると、高い場所が2つ見つかった。1つはケーブルの鞘管で、もう1つは配管。その鞘管は金属製で、口径が小さく、長かったので丸く束ねられている。汚染水が付着して線量が高くなっていると考えたので、作業員に頼んで濡らしたキムタオルで拭いてもらう。だが、蛇腹になっていて、拭きにくいのであまり効果がない。
そこで遮蔽することにした。作業員にゴムマットで覆ってもらうとβ+γ線で8mSv/hだったものが、1.2mSv/hまで下がった。配管はγ線が高かったので、鉛遮蔽マットで覆う。20mSv/hあったところが、2.5mSv/hまで下がった。しかし、これではまだ高い。水平な箇所を一重しか覆えなかったからだろう。
遮蔽するものを変えたのは、放射線が違うからだ。 β線ならゴムやアクリルなどの原子番号が小さい素材を使う。 γ線なら鉛や鉄などの原子番号の大きな素材を使う。 素材を間違うと効果がないばかりか、かえって被ばくを増やしてしまう場合もあるので、気を付けなければいけない。※
※参考 放射線防護上の遮へい
床面の線量が高い所がまだあったので、そこにはゴムマットを敷いてもらった。
6時40分ごろ終業。
被ばく線量 γ線 0.23mSv β線 0.1mSv
現場での作業時間 1回目22:50~1:00 2回目2:40~4:20
コメント