2015年11月6日 金曜日 2号機グループの補助

 放管2号機グループの補助に割振られた。

 今日から試運転対応の放管は、2号機原子炉建屋の外側で空気中の放射能濃度を測ることになった。測定する場所は建屋近くなので線量が高い。2号機グループの放管だけで測定を何日も続けると、彼らばかり被ばく線量が増えてしまう。それを防ぐために、私たちも加わることになった。

 2号機グループの本田さんと試運転対応の花山さんと私は、登録センターを出て駐車場に止めてある車に向かった。その車には2台のダストサンプラー※が積んである。本田さんは「無駄に線量くわないようにこの方がいい」と言って、そのダストサンプラーにろ紙をセットした。現場でやると余計に被ばくしてしまうからだ。

本田さんは中背で若干太っているベテランの放管だ。おそらく50代だろう。明神サービスに所属している。

 3人で車に乗り、五叉路を通り、2号機原子炉建屋近くに車をとめる。ダストサンプラー2台を持ち、2つの測定場所に向かう。足場材で作られたハンガーラックのような形をしたものがあるので、そこにダストサンプラーのフックを引っ掛ける。ダストサンプラーは電源が必要なタイプなので、近くに電工ドラムが置いてある。その電工ドラムにプラグを差し込み、ダストサンプラーを作動させる。

五叉路

 待機するために3人で近くの小屋に入る。その小屋は鉛遮蔽マットで覆われていた。だが、隙間が大きいし、下は一部しか遮蔽されていない。被ばく低減の点では不備がある。

 そこで10分待ってから測定場所に戻り、ダストサンプラーを止め、使用済みのろ紙を外し、新しいろ紙をセットする。

 使用済みのろ紙を持ち、車で磯浦電気の企業棟に行き、ろ紙をGM管で測る。あと1回測定するので、その少し前まで企業棟の敷地内にとめた車の中で待つ。

 再び測定場所に行き、ダストサンプラーを作動させる。10分経つと、ダストサンプラーを止め、コンセントを外して車に運ぶ。企業棟に行き、ろ紙を測り、結果を記した紙とGM管を持って登録センターに戻る。

 2号機で滞留水が配管から漏れるトラブルがあり、その対応をした作業員の事前身体サーベイをすることになった。遅くまで作業していたので残業だ。退域した時に入域時間を確認すると9時間18分。APDは9時間30分になると鳴動するので、結構ギリギリだった。

 18時50分ごろ終業。いつもよりだいぶ遅い。

被ばく線量 0.06mSv現場での作業時間 12:10~14:10

※参考 ダストサンプラー

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