2015年12月4日 金曜日 装備交換所

 3号機グループの補助に割振られた。

 3号機原子炉建屋内で作業があるので、中に入った作業員などのアノラックを脱がせるのが主な仕事だ。中岡さん、山崎さん、香川さん、私の4人で対応した。全員放管だ。

中岡さんはテンションが高い放管だ。おそらく40代だろう。明神サービスに所属している。
山崎さんはおっとりした感じの放管だ。おそらく30代だろう。明神サービスに所属している。

 3・4号機サービス建屋の入口から入ると、中は薄暗かった。不気味な感じだし、安全とは言えない。まっすぐ進むと左側に床全面がピンク色のシートで養生されている部屋があった。そこはホットラボと呼ばれていて、発災前は放射性物質の測定や分析をする所だったようだが、今は装備交換所になっている。

 原子炉建屋内はα核種で汚染しているので、そこに入る前に専用の装備を身に着ける必要がある。出たあとはα核種の汚染を確認して、その装備を脱ぐ。それらは、この装備交換所で行なわれていた。

α核種 α線を放出する核種

 以前から作業している中岡さんに、α核種汚染の確認の仕方やアノラックの脱がせ方などを教わる。試しにα線用シンチレーションサーベイメータ(以下、αシンチ)で装備を交換する辺りの床面を測ると150cpmあった。なんでもない所だと0~2cpmなので、かなり驚いた。α核種で汚染しているのは怖い。

 少しすると作業を終えた作業員3人が来た。作業員に原子炉建屋用のヘルメットを取ってもらい、アノラック全体を水で濡らしたキムタオル(以下、濡れキム)で拭き取る。拭いたあとでスミアろ紙でアノラックを擦り、α核種の汚染がないかを確認する。

 私が拭いた作業員はα核種の汚染があったので、もう一度拭き取る。再度スミアを取ると汚染がなかったので、アノラックを脱がせた。ただ脱がせるだけではないので、放管の人数が必要なのだ。

 そのあと別な3人が来たので同様のことをして、配備されている物を整理整頓したり、ゴミの片付けをしてから現場を上がった。

 14時40分ごろ終業。

被ばく線量 0.04mSv
現場での作業時間 8:20~10:20

コメント

タイトルとURLをコピーしました