2016年5月16日 月曜日 装備の根拠

 増設アルプスの点検手入れ工事に割振られた。

 吸着塔で使ったホースの撤去、吸着塔周りの養生の撤去と除染があったので、その放射線管理を行なう。

 1回目の作業は、ホースと養生の撤去。ホース内の汚染水に触れるかもしれないし、養生は汚染しているので、作業員にはタイベックの上にアノラックを着るように指示している。高松さんは「倒れそうだ」と言っていた。

 作業員の1人が身体汚染してしまった。事前身体サーベイをしていた放管の話だと、部位は腰の辺りでパンツまで汚染していたようだ。その作業員は「カッパ(アノラック)を脱いだあと、安全帯を着けた」と言った。なぜその必要があったかは疑問だが、原因としては十分考えられる。

 2回目の作業は、養生があった所を除染するだけなので、装備はタイベックのみ。身体汚染はなかった。

 放管EMの時に、森岡さんがアルプスでの装備の根拠について説明した。
「汚染水に触れる作業は、東電の仕様書では『アノラック』と書いてある」
その仕様書のコピーも見せてくれた。
「これから暑い時期になって作業員になにか言われても、なんとなくでやるのではなく、こういう根拠があるから、と言ってください」
暑くなると作業員は、装備を軽くして欲しい、と要求してくるので危惧したのだろう。根拠を説明するのは効果がありそうだ。

 14時40分ごろ終業。

被ばく線量 0.03mSv
現場での作業時間 1回目7:00~9:10 2回目10:40~11:50

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