2017年3月31日 金曜日 磯浦電気退所

 1F従事者の解除をする日だ。私の他にも、新井さんや下田さんなど7人の放管が退所する。

 5時50分ごろ、広野町にある磯浦電気放射線サービスの寮で下田さんを乗せ、福島第二原発に向かう。磯浦電気が使っている企業棟に行き、事務放管から解除に必要な書類と車の鍵を受取る。1Fに入ることが出来る車に乗り、1Fに向かう。

事務放管
原発で働く作業員などの被ばく線量を管理したり、登録や解除の手続きなどを行なう放管。事務所での仕事が主で、現場に行くことは少ない。

 登録窓口が開くのは8時30分だが、その40分前に窓口がある新事務本館に入ると、すでに窓口の入口が見えないほど人が並んでいた。人が多いのは年度末だからだろう。

 受付開始の9時を少し過ぎたころ、順番が来たので窓口に書類と作業者証を渡す。解除する人が多い。私の前に40~50人はいたので、ホールボディカウンタを受けるまでに、だいぶ時間がかかった。それから少し待ち、ホールボディカウンタの結果が書かれた書類を受取る。

 福島第二へ戻り、書類と個人線量計を事務放管に渡し、解除の手続きは終了。磯浦電気放射線サービスの社員などに挨拶をして、福島第二原発を後にした。

 12時少し前に、広野町のコンビニで下田さんを下ろし、自宅に寄ってから東北テクノの事務所に行く。岡崎プラントの制服を受取り、書類を書いて、この日の仕事は終了。

 放管の仕事は難しい。作業員の時より覚えることが多いし、監督や作業員とコミュニケーションを求められる。磯浦電気の放管として働いた1年9か月は、長く感じた。

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