放管時代 磯浦電気その1 まとめ「タンクエリアの工事」

磯浦電気ではタンクエリアでの工事を複数請負っていて、それを複数の放管で担当していた。

J5タンクエリア 異物回収工事

J5タンクは完成型と呼ばれる1F以外で造られたもので、異物がタンク内に残っている可能性があった。完成後の検査も不十分だったようだ。その異物の確認と回収がこの工事の目的だ。
タンクにはアルプスで処理したあとの汚染水を溜めている。

作業

回収と確認には、回収装置と呼ばれる機械が使われ、確認にはカメラも使われた。

作業の流れ

・回収装置をタンク内に沈める。
・回収装置を作動させる。
・タンク内に流れが出来る。
・流れは円を描き、回収装置に戻ってくる。
・一定時間回収装置を作動させる。
・カメラを使い目視確認をする。
・回収装置を引き上げる。
・回収装置には異物を回収出来るようになっているので、異物の有無を確認する。

タンクを上から見た水の流れのイメージ
タンクを横から見た水の流れのイメージ

放射線管理

アルプスで処理したあとの水なので、過剰な被ばくや身体汚染の危険が少ない作業だが、汚染した道工具や資機材が紛れていたので、それらのまめなサーベイが必要だった。

H9タンクエリア フランジ点検

H9タンクはフランジタンクで、私が携わるようになった時には、耐用年数の5年を過ぎていて、点検が不可欠な状態だった。
タンクにはアルプスで処理する前の汚染水を溜めている。

フランジ部の点検

・外側はカメラを使っての目視確認
・内部はROVを使っての目視確認

ROV
カメラ機能がある水中を移動出来る機械。遠隔操作出来て、映像はモニターに映る。
参考 フランジ型タンクの使用状況と今後の対応方針について 11P

放射線管理

アルプスで処理する前の水にROVを沈めるので、それを扱う作業員は身体汚染の危険があり、アノラックなどの装備やゴム手袋のまめな交換が必要だ。ROVは汚染していた。

他の工事

異物回収やフランジ点検以外にもタンク設置工事があった。

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