岡崎プラント放管時代まとめ

2017年4月から2018年5月まで福島第一原発で、岡崎プラントの放射線管理員(以下、放管)として従事していた。

岡崎プラント

1Fでは、主にタンク設置工事を請負っている元請け会社。

工事

タンク設置工事

タンク設置工事はタンクの部材と部材を溶接する作業が主になる。タンクはアルプス処理後の汚染水を入れるためのものだ。

雨水カバー設置

タンクが完成したあとは、雨水カバーを設置する。タンクエリアに設けられている堰内に雨水が入るのを抑えるためだ。
タンクとタンクの間に設置するカバーは見た目が良いが、タンクと堰の間に設置するカバーは見た目が悪かった。

格納容器の蓋移動工事

大型機器点検建屋の脇には、格納容器の蓋が置いてある。それが完成型タンクを運ぶのに支障になるので移動させることになった。その工事をなぜか岡崎プラントが受注。被ばくと身体汚染が心配だったが、どちらも問題なかった。

勤務時間

工期に余裕がなかったので、2017年11月まで直作業だった。もっとも忙しい時期では4直。放管はローテーションで勤務していたので、不規則な生活になっていた。

放射線管理

新しく作った基礎に、新しいタンクを設置するので身体汚染の可能性は低く、被ばく線量も少ない。だが、周りの土や砂が資機材について、それに接すれば身体汚染する場合はある。

搬出物のサーベイ以外は放管らしい仕事はあまりない。現場で何かを指示することもほとんどない。放管として学ぶことは少なかった。

労働災害

私が開進総建の下請け作業員として働いている時に、事故を起こして一緒に働いていた作業員に大怪我をさせていた。

2017年5月に労働災害が起きた。
夜間作業で、まだ清掃が終わっていないのに、照明を切ってそのまま作業し、それで出血するほど顔を強くぶつけた。信じがたいが、そんな作業員がいた。

関係者

業者・作業員

大江工業
一次請けの中で一番大所帯で、鍛冶工や溶接工がいる。外国人もいる。2017年5月に労災を起こしたのもこの業者だ。評判は悪い。

他の業者はあまり問題はなかった。

監督や品管など

監督や品管などはまともな人が多い。ただ一部に仲が悪い組合せがあった。

提言

従事者の年間の被ばく線量を抑えるために、1つの組織で廃炉・収束工事にあたる
1Fには原子炉建屋内などのかなり被ばくをする工事もあるが、タンク設置工事などのあまり被ばくしない工事もある。
今は、各元請けが請負っている工事の中でしか従事者の被ばく線量を調整出来ない。
1つの組織で廃炉・収束工事にあたれば、かなり被ばくする作業とあまり被ばくしない作業を組合せやすくなる。調整出来た従事者は年間の被ばく線量を抑えることが出来る。

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