2018年11月21日 水曜日 3号機原子炉建屋 

 窒素封入設備ホース設置工事に割振られた。

 3号機原子炉建屋で現場調査。監督と設計担当が合わせて4人。東電社員が1人。放管は長谷川さん、宮城さん、私の3人。

 3・4号機サービス建屋の装備交換所で、Y装備からR装備に交換して、3号機タービン建屋にある施錠された扉の前に行く。その扉を開けると、3号機原子炉建屋出入口までの通路がある。その通路は暗い。

 以前の放射線管理記録を見ると、扉の先から原子炉建屋の出入口の間は、α核種で汚染している。監督らが行く前に、床面の汚染を確認するために、スミアろ紙で擦る。

 スミアろ紙を測るαシンチは、装備交換所に置いてあるので、測定を頼む必要があった。長谷川さんには近くにいてもらいたかったので、残りは宮城さんしかいない。事前に測り方を教えておいたが、不安だったので2回確認すると「大丈夫」と答えたので、彼に頼んだ。

 しかし、何分経っても戻ってこない。このままでは調査が進められないので、長谷川さんに行ってもらうと、すぐに戻ってきた。宮城さんに頼んだのは失敗だった。

 扉の先から原子炉建屋の出入口の間は、α核種の汚染があったので、靴に靴カバーを履いたまま、出入口まで行ってもらった。原子炉建屋に入るのは監督と設計担当が合わせて3人。東電社員が1人。放管は私1人。

 扉から出入口まではケーブルなどが敷かれているし、デコボコしているので歩きにくい。足にケーブルを引っかけそうだ。東電社員も注意を促していた。

 安全と放射線管理の面から、歩廊などを設置して対応した方が良い。

 原子炉建屋の中に照明はあるが、かなり暗い。ヘッドライトが必須だ。監督らは寸法を測り、私は線量を測る。その値を大声で監督らに伝えた。

 やはり線量は高い。もっとも高い所では40mSv/h。30分そこにいたら、年間の被ばく線量の目安である20mSvになってしまう値だ。暗い中で、APDが頻繁に鳴っているので余計に怖い。

 線量を測ったあとは、床面のスミアを取る。あとで、GM管で測ると100,000cpm超。最大のレンジでも針が振り切れる値だ。α核種で汚染している箇所もあった。

 線量は高かったが、調査は問題なく終了。装備交換所でアノラックを脱がせるのも、ゴミを片づけるのもスムーズに出来た。昨日使った装備交換所よりも靴を脱ぐ前のスペースが広いからだ。

 14時50分ごろ終業。0.71mSvも被ばくした。これまでで最も被ばくした日になった。

被ばく線量 0.71mSv
現場での作業時間 9:30~13:00

コメント

タイトルとURLをコピーしました