増設アルプスの点検手入れ工事に割振られた。
クロスフローフィルタの点検手入れ作業があったので、その放射線管理を行なう。メンバーは黒田さんと私の2人。
クロスフローフィルタ マグネシウムやカルシウムなどを取り除く設備の一部。
まず、配管の取外しから行なわれた。取外したときに線量を測るのだが、移動するのに苦労した。クロスフローフィルタはスキッドと呼ばれる大きな箱の中に入っていて、上部と下部に分かれている。その下部にはぎっしりと配管や機器が設置されているので、足の踏み場を見定めながらでないと移動出来ない。経路を覚えるまで大変だろう。
次に作業員は流量制御弁を取外したのだが、問題があった。弁内の汚染水をこぼしたうえ、床面に養生がされていない。弁の養生も悪かった。シートで弁全体を養生するのがまともなやり方だが、フランジ部(配管との継目)に靴カバーをしただけだ。
配管も弁も共通した問題もあった。局所排気装置を設置していなかったのだ。これでは塵(ダスト)状の放射性物質がスキッド内に広がってしまう。黒田さんに「これで作業をさせてよかったのか」と聞くと「ダメだ」と答えた。準備段階で誰も指摘しなかったのだろうか。
植松工業の下請け会社である雨宮工業の作業員が、主にこの作業をしているのだが全体的に雑だ。不安を覚える。
15時10分ごろ終業。6時間以上連続で現場にいたので、だいぶ疲れた。
被ばく線量 γ線0.12mSv β線0.1mSv
現場での作業時間 7:20~13:30
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