2016年10月15日 土曜日 待っている時間の方が長い

 既設アルプスと増設アルプスの試運転対応なので、作業開始時間が遅い。8時ごろ入域する。

 事前身体サーベイをするために、作業員よりも少し早く増設アルプスから登録センターに戻ると、大津さんから「既設アルプスで水漏れがあったから行ってくれ」と言われた。タイミングが悪い。

 慌てて現場に行き、監督や作業員に確認すると、漏れていたのはデカントタンク周りの配管。保温材が巻かれているので、漏洩箇所はわからない。

 下に溜まった水を測ると、周りよりも線量が高い。あきらかにこの水が放射線源だ。漏れた汚染水で間違いないだろう。作業員にはタイベックの上にアノラックを着てもらい、ゴム手袋も3重にしてもらった。

 漏洩箇所を確認するのには保温材を取外す必要があるが、GOサインがでない。取外す作業自体は10分もかからなかったが、GOサインが出るまで時間がかかった。

少し経つと東電の人間が6~8人ほどやって来て、何かを話していた。それでまた時間がかかり、作業を始めるのが遅くなった。

 作業は漏洩箇所にテープを貼って、養生して終わり。待っている時間の方が長い。これでは問題があるので、改善が必要だ。

 待つ時間が長いことも問題だが、東電社員が使っていた測定器にも問題があった。全く養生されていなかったり、一部しか養生されていないのだ。アルプスで使うのに、それでは測定器が汚染してしまう。何を考えているのだろうか。

17時50分ごろ終業。

被ばく線量 0.03mSv
現場での作業時間 10:00~15:30

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