2016年6月20日 月曜日 労働災害発生

 今日も既設アルプスの点検手入れ工事に割振られた。

 準備作業の放射線管理を行なう。現場は吸着塔周り。

 放管の資材置き場にいると、下田さんが電気・計装の担当者(以下、電計の人)と一緒に来た。見ると下田さんのタイベックが赤い。ペンキでも付けたのかと思ったが違った。電計の人が「転んだ」と言うので、よく見ると全面マスクの口がある辺りから血が出ていて、そこからタイベックまで流れていたのだ。タイベックは白いので血が目立つ。マスク越しだが右の瞼の上から出血しているのもわかった。

 とりあえず登録センターにいる放管にPHSを使って連絡を取った。出た人に頼んで、すぐに現場の放管責任者である宮下さんに代わってもらう。彼に「下田さんが階段から落ちて、血が出て、マスクから噴き出している」と伝えると、「待っていて」と言われた。

 待ったあとで「血が止まっているか」などの状況を細かく聞かれた。ER(入退域管理棟救急医療室)に連れていくかどうか、を迷っているのだろうか。私は状況と下田さんや電計の人から聞いたことを伝えた。

 それからしばらくして、富山さんと林さんが車に乗ってやって来た。
「ERだな」
下田さんを見た富山さんの口からそんな言葉が出たのは、大事(おおごと)になるのでERに連れて行くことを躊躇していたからだろう。それとは別に、誰にどんな意図があるにしても、もっと早く既設に来て欲しかった。

富山さん 
血の気が多そうな感じのベテランの放管。現場の放管ではナンバー3的な立ち位置。明神サービスに所属していて、まとめ役をしている。

 作業が終わって登録センターに戻ったが、すぐにまた既設に行くことになった。労働災害が発生した現場の写真撮影とサーベイをするためだ。既設にいた私じゃないとダメらしい。それなら戻る前に言って欲しい。

 1回目の作業では、その現場に行かなかったのでわからなかったが、下田さんが「顔を堰にぶつけた」と言っていたのがよくわかった。彼が転倒した足場材で作られた階段の先(下)に、汚染水が漏れた場合に広がるのを防ぐための堰があったのだ。

 13時40分ごろ終業。労災があったので帰るのも遅い。労災に振り回された一日になってしまった。疲れた。

被ばく線量 0.01mSv
現場での作業時間 1回目8:10~無確認 2回目10:50~無確認

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